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パーソナルトレーナーの表紙画像

「パーソナルトレーナー」

パーソナルトレーナーの表紙画像

尾張旭市のパーソナルトレーニングジム ICEGYM
佐藤健太がパーソナルトレーナーになった経緯、過去の経験を実話の物語として書いていきます。パーソナルトレーナーはどんな仕事なんだろう?と興味を持った人やこれからなろうと考えている人の参考になったら嬉しいです。

~プロローグ~

パーソナルトレーナーの募集を求人誌で読んだ。
お酒も甘い物も大好きで、決して人にものを教えるよ
うな生き方はしていなかった。

格闘技の選手としてリングに立っていたことから、
仕事はスケジュールを自由にする為に自営業をする
という専門知識も何もなく働いていた。

そのくせ実業家には憧れて飲食店経営やアパレル店の
経営など、接客は好きだったが格闘のことしか考えて
いなくて特に勉強することもなく仕事を続けた。
一時的に業績が良かったが時を同じくして目の故障で
選手としてはリングに立てなくなり、調子に乗って
凄まじい浪費を続けたのがきっかけで経営が傾いた。

借金を抱える前にわずかな貯金を残して経営者を退い
てしまおうと無責任に経営の世界から逃げ去った。

羽振りが良かった時に親戚がすすめてくれた不動産
投資の資産があったことが良かったのか悪かったのか、
就職もせずにバイトでもしながら少しづつ貯金を切り
崩しながら30歳までは楽に行こうという甘い考え
でいた。

身体は格闘家らしさを失い、
どんどんだらしなくなっていった。休みは
早朝からスカイプを繋いで対戦ゲームを深夜まで練習
するという生活が続き、挙句の果てには企業が
月額のスポンサーに付き、世界大会に出場。

その大会で敗退した夜、自分は何がしたいんだ
とアメリカの夜風がやけに沁みたのを覚えている。

身体を元に戻そうと幼少の頃から遊んでくれていた
近所のお兄ちゃんを誘ってジムに通った。
そこにいたパーソナルトレーナーの方に
食事やカロリーを意識した減量法を習い、
魔法のように自分の身体は元に戻り、その知識を
お兄ちゃんにそのまま伝えたら・・
お兄ちゃんは20kg以上痩せた。

お兄ちゃんが痩せたのはまぎれもなく
本人の努力に他ならないが、
身内中の人々がお兄ちゃんが痩せたことを
絶賛してくれて生まれて初めて本当の意味で
褒められた気がして人生に稲妻が走った。

求人誌の1ページ目にあった
パーソナルトレーナー募集に飛びついた。

 

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